Beginning Databases With Postgresqlを読んでみた
きちんとRDBMSの基本的なことを押さえようということで、Beginning Databases With Postgresqlを読んでみました。
PostgreSQLをインストールするところから始まり、SQLの実行、ストアドプロシージャ、実行計画、管理系コマンド、さらに進んで、テーブルのデザイン、プログラミング言語別のPostgreSQLの実行方法まで、DBMSを使う上で、知らなければならないことをひと通りカバーしています。また、各章の解説も、できるだけ直感的にわかりやすく、全くの初心者の人が読んでも問題ないように配慮されているので、きちんと理解しながら読んでいけます。
良いところ:
- PostgreSQLだけではなく、一般的なRDBMSを使う上で必要な知識がカバーされている
- 文章が非常に簡潔で直感的なのでわかりやすい
- 機能の解説だけではなく、ベストプラクティス的なことも書いてあるので、実践的
悪いところ:
- プログラミング言語の別解説は、いくらなんでも手を広げすぎなのでは・・・。これだけで全体の1/3くらいを占めています。
その分、もっとDBの扱い方にフォーカスして欲しい気も。 - 非常に広い範囲をカバーする都合上、深く掘り下げられていない章もある(データベースデザイン、データベース設計、チューニングなど)
まとめると、「だれでもできる〜」みたいな本よりはずっと濃いけど、RDBMSに詳しい人が読む本では無い気がします。
逆にいうと、自分のような「SQLを知ってるし、なんとなく使ってるけど、管理とか、ちょっと高度な話題になるとよくわからない」といったような初心者+αくらいの人にはちょうど良さそげ。